akatsugu side | |||
あれiMacだよね あのくる2 回ってるの パソコンというジャンルを越えて美しく、そして愛嬌も忘れていなかった |
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ついに親もMacを買うと言いだした。 iBookにするかiMacにするか悩んだのだが、値段のこともありiMacにすることにした。母親の好み優先と言うことで色はストロベリーにした。(私はタンジェリンが好きなのだが) 買いに行くのに車で行きたかったのは山々だが、駐車場の不安から電車で行くことにした。あまり近い場所とも言えないのだが。シンプルが売りなiMacだけあって購入はスムーズだった。悩むのは色程度だし。(それが一番悩むんだけど) iMacを持ち帰る段になり「配送ですか?それともお車ですか?」と聞かれる。もちろん私は「電車で持ち帰る。」と豪語する。そんな客はあまり居ないらしく(あたりまえ)さすがに店員も最初は驚いていたのだが、「iMacは可愛いですしね、持って帰ると目立ちますよ」などと、Sマップの店員もシャレたことを言う。 怪訝そうな目の親と妹を尻目に私は笑みをこぼしながら、一緒に汗もこぼしながら一抱えもあるiMacの箱を抱きしめながら家路に着くのである。 キャリーさえ無いのでホントの手持ちである。 駅までの道のりがとても遠く感じる。 ジョブズがちょこんと抱いていたiMacと同じもののはずだが、私に抱きかかえられているiMacは私を押しつぶさんばかりに大きい。そして重い。本当に同じものなのか?これは違うものなのじゃないか?などと訳のわからん自問自答を繰り返しながら汗が滴り落ちる。そうこうしながらもよちよち歩いていくと、道行く人達の声なども聞こえて来る。 「あ、あれiMacだよね。あのくるくる回ってるの。」 そうそう、当時はくるくる回っている頃だ。一番華々しい頃だったともいえる。 「お、iMacじゃん。」 「ねね、あれ可愛いね」「iMacだよ」「いいね、あれ」 などと声も聞こえて来る。 駅に着くまでにひっきりなしにそんな声が漏れ聞こえ、そして注目を集めているのである。 (汗を流して必死こいてる私ではなく、iMacの方ですよ、念のため。) 親と妹もSマップ店員の言葉の意味がわかってきたらしい。私の後を付いてくるその顔はどこか満足げである。 わたしも腕の痛みも忘れてご満悦である。 起動する前にこんなにも喜びを与えてくれるパソコンは他には無いだろう。 |
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