satochi side | |||
バランスのとれた秀才的なMacだった DTPやDTMにおいてPM7600は私のモノづくりの最高のパートナーでした |
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その日私は秋葉原にソフトを買いに行きました。『Cubase』という音楽ソフトで、Mac単体でハードディスクレコーディングが可能になるというものです。しかし、ショップでよく聞いてみると当時のメインマシンであったPM6300ではちょっと厳しいということでした。 どうしてもそのソフトが必要だったので、ソフトと一緒に中古のPM7600も購入して帰りました。最初はデザインがあまり好きになれませんでした。本当はPM8500が欲しかったのですが、予算的にどうしても難しかったのであきらめました。 ところが当時のハイエンドであるPM9500と比べるとCPUもハードーディスクもグラフィック性能もやや落ちるものでしたが、どんな作業も無難にこなす秀才的なこのMacは、メンテナンス性もよくCPUもドーターカードで交換でき、PCIバスも3本あり、拡張に拡張を重ねて、今までで一番長い間メインマシンの座にいました。 その間にこのMacから様々なものが世に出ました。硬いものでは横浜市の広報誌のレイアウトもこのマシンでずいぶんやりました。また硬くないもの?としてはアイドル系のCDのレコーディングもこのマシンでやりました。音程補正用の「Auto tune」というソフトを使い一晩中ずれた音程のボーカルと格闘したこともありました。 そんなデータが混在しているMacだったのでハードディスクがクラッシュしたら一大事なはずですが、一度も大きなトラブルはありませんでした。 それ以来このPM7000系には絶大な信用を置いているので、一時期はPM7200(プリントサーバ)、PM7500(ファイルサーバ)、PM7600(メインマシン)の3台を平積みにして仕事をしていたこともありました。 バンドルされていた『VideoShop』はいまだにVTR編集のラフを作成する時に使用しています。 ハンドリングの良さは現行のどのDTVソフトよりも優れていると思います。 最近このマシンも中古で1万円を切り、この間は2,500円というとんでもない値段で売られていました。つい購入しそうになりましたが、このMac用の5.5VのDIMMはちょっと割高なので結局やめましたが、今でもちょっとチューンすれば十分通用するマシンだと思います。 ちなみに自分の周りのデザイナーは、いまだにこの頃のベージュのMacを使っている人が多いです。間接照明の洒落た部屋で液晶ディスプレイとG4Cubeで仕事をしているデザイナーというのはやはりドラマの中だけなのでしょうか? |
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