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PM8500は私に色々な憧れを抱かせた
匡体のデザインよりも先輩デザイナーに対する憧れが特に強かったMac

大学を卒業して就職した会社のクリエイティブセンターという部署にこのPM8500がありました。通称「クリセン」と呼ばれていたその建物は2階立てのプレハブで夏は熱く(←誤字ではありません)冬は寒い、過酷な環境でした。地震が起きると震度よりもよく揺れ、床が微妙に傾いているせいで置いたボールが転がってしまう、少々難ありの建物です。 そこで先輩が使っていたのがこのMacです。今でもこのMacを見ると当時のことをまるで昨日のことのように思い出します。
よく「公私ともにお世話になった」といいますがまさにその通りで、仕事に関しては今でもそこで覚えたことがすべての基本になっています。 入社した頃はイラストレーターも満足に使えず、名刺ひとつ作るのに1時間近くもかかったりしました。それが2年後には独立できるまでに叩き込んでくれました。(但し、いわゆる定時で帰れたのは数える程しかありませんでしたが…)DTP全盛の頃に版下の切り貼り作業などもあり、アナログの技術も色々と教えてもらいました。さらに製版用のスキャナがあって、スキャニング・色補正と普通のデザイン事務所では教えてもらえないようなことまで学ぶことができました。 私生活では仕事以上にお世話になりました。
どうも私は気持ちが顔に出やすいようで、何かあるとすぐにばれてしまいました。特に彼女と喧嘩した時など顕著だったようです。しかも彼女と先輩がメール交換をしていたので、会社であったことは彼女に、家であったことは先輩に筒抜けでした。(かなり困ります)
ただ、やはりこのような仕事をしている人ですからちょっと(いや、かなり)変わった人です。 仕事が忙しくなるとよく「森のくまさん」を歌いながら仕事をしていました。 変わった人ですが、仕事の面でも、人間的にも、すごく憧れの人でした。私には姉がいないので「おねえちゃん」に対する憧れも、デザイナーとしての憧れも、色々なものが入り混じった憧れだったと思います。
そんな思いが詰まったPM8500ですが、先日会社に行ってみるとモニタを外されてポツンと放置されていました。先輩はG4(AGPグラフィックス)を使っていました。Macの処理能力のことを考えると当然といえば当然ですが、ちょっと複雑な思いでした。あ、ちなみにウチにやってきたPM8500はプリントサーバ兼ファイルサーバとして今も現役です。

akatsugu side
私が今の会社に勤めた時、たった一週間にして会社の8500をバラしていたのは記憶に新しい。その後も何かにつけてバラしては組むという作業を続けてなんとか使いつづけていたりもする。
この筐体の美しさにはほれぼれするのだが、頻繁にバラす身にとってはいささか厳しい(とくに指には辛い)筐体でもある。バラした回数は数十回ではきかないが、実は所有したことは一度も無いのだ。
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