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持ち歩けるフルスペックマシン…
のちの私のMac観に多大な影響を与えた機種である

年甲斐もなくお年玉をもらい、懐の暖まった正月の事である。これを元手にお金をためて、新しいMacが欲しいなぁなどと算段していた頃に一本の電話が入る。
秋葉で10万円を切るPowerBook520が出たというのだ。きっかり10万円が手元にあった私は、躊躇無く秋葉に向かった。(この事件がキッカケとなり、秋葉詣でと称し正月早々秋葉に出向くのが慣例となってしまった。)
こんな衝動買いとも言えるような状況で買ったPB520のは、初期装備は寂しい物があった。 学生一人暮らしの倹しい家計からMac資金を捻出(まさに捻り出していた)し、追加装備もいろいろ付けた。メモリを追加し、モデムを組付け、セカンドバッテリーまで実装し、重量級フル装状態であった。大学に行く時はさらにプリンターまで一緒に背負って自転車で通ったのだ。あの重量でよくも持ち歩いたものだ。
それでも、学内のいたる所で好きな時に(授業中であれ)Bookを開き、レポートを書き、ゲーム用のデータシートを作り、シムシティを走らせる事もあった。時には提出する期限がその授業の最後だと言うのに、その授業の最中にレポートを書き上げ、教授の目の前でプリントアウトした事も良い思い出だ。
CAD製図の授業にもプリンターごと持ち込み、誰よりも早くMacで図面を仕上げた事もあった。 2連装バッテリーにより最長9時間半(実働5時間)という機動力を与えられたPB520で、帰省の宇都宮線車内でレポート用の簡単な図面を仕上げたこともあった。座れる場所とPB520があれば、どこででもレポートを仕上げる事ができた。そして暇を潰すこともできた。出先でプリントアウトできると言うのはとてもすばらしいことだった。
パフォーマ630が来たときには、モニターを奪い取り、カラー機と成り上がり、スリープが使え、デュアルヘッドで動くなど、時代を先取りしたシステムとなっていた。こいつに増設したエクスプレスモデムが私にとってのファーストモデムとなった。パソ通初体験もこれ、インターネット初体験もこれ、オンライン購入もソフトのDL購入の初体験もこれ。これらのアメージングな体験は私を虜にし、今もってこれらの機能は欠かすことの出来ないものになった。
Appleの言っていた持ち歩けるフルスペックマシンと言うのを実感したのであった。 このPB520は、今でもひっそり私のネットワークにぶらさがっている。

satochi side
私も一時期このMacをモバイルマシンとして使用していましたが、何でもそこそこにこなしてくれるマシンでした。原稿を書いたり、スケジュールを管理したりと大概のことはストレス無く処理してくれました。
さらにこのPB500シリーズにはCPUアップグレードカードがAppleやサードパーティーから供給され、後に発売されたPB5300よりも高速なマシンにできるなどの点が一部の人たちに絶大な人気を誇りました。
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